阪本敦さんと再会
2010年以来、お世話になり続けている阪本敦さんをトヨタ産業技術記念館に訪ねました。
1時間の時間を取ってくださり、昨年一年間の近況や今後の展望をご報告することが出来ました。
JIAの今があるのは阪本さんのおかげです(さもなくばポシャっていました)。
阪本さんは広州にいらっしゃった時と同じように、うんうんと頷きながら耳を傾けて頂きました。
阪本さんは「新渡来人プロジェクト」を行い、海外に赴任していた人たちがその体験を日本人に語る場をつくっています。
そのときは必ず、自分の生い立ちを3分の1から4分の1語ってもらうようにしているとか。
そうでないと、聞いている人は「あー、すごいね」で終わってしまい、「自分ごと化」しない。
確かに、そうだ。ちょうどこの数日前にそんな間違いを犯した…
最後、阪本さんは「40歳を迎えるに当たって、何かデクレアーしてよ」と言う。
さてさて、何をデクレアーしようかな…
職人
字を書く職人にあった。
アーティストではなく、職人だそうだ。
「今のテーマは?」と問われ、今年の漢字を伝えると書いてくれた。
中国の漢字でこう書いて「ちょん」と読む↓
日本の漢字だとこうなる↓
大阪!
これ、隣にマッチ箱置かないとわからないけど、でかい!
2018年の目標の漢字
2003年から毎年漢字一字で目標をつくってる。
2003年:成
2004年:掘
2005年:開
2006年:締
2007年:飛
2008年:翔
2009年:忠
2010年:伝
2011年:愛
2012年:学
2013年:鴨
2014年:仕
2015年:交
2016年:蘇
と来て、2017年の目標の漢字は「信」だった。
2018年が「不惑の四十」となるはずの僕は、2017年1月当時、迷いまくっていた。
自分を信じることができない。
すると、周りの人たちも信じられなくなる。
JIAのことも信じられなくなっていた。
こんな状態から脱すべく、もがくように設定したのが「信」という目標だった。
まずは自分を信じなければならない。
しかし、その方法は全くわからなかった。
本当に嬉しいことに、そういう時、いろいろな人たちが僕にヒントをくれる。
- 2017年開始早々、「自尊感情」という概念を教わる。
- 3月には「苦手意識をまずは横に置いて、やってみよう」と、JIA以外にもうひとつの会社で兼業するという提案を頂く。
- 9月には「あなたは自信がないのではなく、自分に厳しいだけ」と言われる。
- 10月に気づかされたのは、僕は自分の過去に対して「不甲斐ない自分」として蓋をし、問題の本質に向き合おうとしていなかったことだ。結果として問題の本質は改善されず、それが周りの人への攻撃としても現れていた。蓋を開き、当時の自分を受け入れ、以後同じ過ちを繰り返さないことが大切だ。
- 11月、不思議な方法によって気づかされたことは、僕は実は自分のことを「やさしい、やわらかい、どちらかというと好き」と評価していることだった。
2017年という1年間は、40歳を迎える上で基礎となる、大切な1年になった。
過去1年を受けて、2018年は「冲」でいく。
中国共産党と国民党が戦っていたころ。
「突撃」を意味する「冲!」[chong]を両軍の将校たちは叫んだ。
ちがうところは、共産党の将校はそう叫びながら先頭に立って真っ先に突撃するのに対し、国民党の将校は隊の後ろに立ってそれを叫び、兵士たちに突撃させていたことだという。
そのため、共産党の将校は真っ先に死ぬ。すると二番手が先頭を走り、やはり「冲!」と叫びながら突撃する。三番手、四番手も同じように進み、隊は崩れることなく進撃していく。
国民党の場合、将校は後方にいるため、死ににくいが、ひとたび死ねば隊は総崩れとなる。
共産党の人民解放軍では将校から下級兵士までが軍のビジョンと戦略を肚の底から理解し、自分事として行動していた。だから将校が死んでも二番手、三番手がその替わりに隊を率いることができた。
今年はそんな1年にしたい。
価値を言語化すること。
それを伝えるべき人に伝えること。
そうやって戦友を増やすこと。
そして、そのひとり一人が自分事として動くこと。
それが、大きな力になる。
声
今日は、いいこと聴いた。
「原田さんは、自分の声のこと、どう思う?」という問い。
「声、ですか?なんだろう。特に、何とも…」
「いや、『特に、何とも』じゃなく、好きとか、嫌いとか、何かあるでしょう。録音した声に対してでもいいし、自分で喋っているときに聞こえてくる声に対してでもいいし」。
「そうですね…やわらかい。やさしい。どちらかと言ったら、好き」。
僕はそう答える。
この、自分の声に対する自分自身の評価が意味するところが、興味深い。
ここで書いてしまうと、これをもしかしたら読んでくれている人の声への評価に影響してしまうかもしれないので、何を意味するかは、あったときに話しましょう。