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『猪突盲進』-原田燎太郎

World as One Family by Work Camp

ヤンカン村、さようなら

集合写真を撮るとき。ニコニコの林ばあちゃんが玄関を開けたとき、すでに一枚目が撮られようとしていた。林ばーちゃんはこっちを振り返りながらも、一生懸命ドアに針金で鍵をしている。そして松葉杖と義足でこちらに向う。急げ、ばあちゃん…。

ハンセン病元患者の「ほっといてほしい。私たちのことを思って下さるのならそっとしておいていただきたいのです」という意見と真っ向からぶつかる行為を林ばーちゃんはした。要するに、いろんなことを考える人がいるわけで、すべての人が満足することはない。ハンセン病快復村でも、療養所でも、その外でも同じということか。

2月19日は「ハンセン病快復村に入る」だったが、今日は「じいちゃん、ばあちゃんと別れる」だった。ニコニコばあちゃんにはかなりグッと来た。

昨日(韓国キャンパーが帰るとき)は写真を撮る気も握手する気も起きなかったが、今日は両方した。コミュニケーションの量の違いか。村人はみんな「明年再来」(来年また来い)と言って泣いてた。これだけ別れを惜しんでくれるなら、キャンプの意味はそれだけでもある。

村を去った夜。広州市内を流れる珠江を船で下る。両岸に立ち並ぶ高層ビルのネオンは大きいものが点在している。歌舞伎町のようにゴタゴタしておらず、返って効果的。漢字のネオンが多い。

戦場の10元(約150円)の「ディナー」は、水と落花生のみだったため、中華料理を食べにいった。ツバメの巣、カニと間違えて頼んだすっぽんのスープはめずらしかった。60元(約900円)で腹いっぱい。