蘇文秀村長との筆談
原田「雄志がここに来るように言えってことですか」。
村長「いや、おまえは彼のところに行かなくていいのかってことだ」。
原田「そうですね、でももう少しここにいます。それとも、もう眠いですか。それならもう行きます」。
村長「雄志のところにいく必要があれば、行きなさい。好きなようにしろ」。
原田「じゃ、いこうかな。いろいろ話したいことはありますが、また明日」。
○月×日たしか、村長宅の壁にはってある職員のリストをみた日。
原田「診察のためにくるんですか」。
村長「村人ひとりひとりやその他を視察するためにくるんだ」。
原田「医院の職員は村人全員を診察するんですか。薬はくれるんですか」。
村長「軽い風邪なら薬をくれるが、重病の場合はむずかしいな」。
原田「重病患者に薬をくれないんですか」。
村長「重病の場合は古巷病院にいくんだ」。
原田「どうやって?」
村長「ルン盛(孫)か誰かひとりに頼んで自転車にふたり乗りしていくんだ」。