『猪突盲進』-原田燎太郎

World as One Family by Work Camp

いよいよ深刻になるSARS

村を消毒

朝、村で借りている部屋に行くと、入口の前にカンペイちゃんがチョークでこう書いていた:

「昨日、黄院長が医院の職員を集めて会議を開いた。この会議では、非典型肺炎の予防と治療に関する政府からの文書が討議された。孫さんが村中を消毒し、感染を防ぐ予定だ」。

非典型肺炎予防常識』

昼過ぎ、リンホウ医院の医者・陸さんが村人に「非典型肺炎予防常識」という文書を配って歩く。私も1枚渡される。

内容は、「1.非典型肺炎とは」、「2.感染経路」、「3.症状」、「4.家族に発病者が出た場合の対処法」、「5.予防方法」、「6.消毒」、「7.地域における総合的予防措置」、「8.学校等における予防措置」と物々しい。

字を勉強しなかった郭さん、インイン、インチン、若深さんにもその文書は渡される。郭さんはしばらくそれを眺めている。逆さまだが。

村に泊まる許可

ついに、村に泊まる許可が下りた。昨日の会議で私が村に泊まることについても話し合ってくれたそうだ。昼ご飯の後、村長のうちで飲茶タバコして、医院にモノを取りに行く。やっと、駐在員らしくなってきた。