パソコンが出てきた
そろそろ大切な電話がかかってくる。
でも、いい場所が見つからない。
やっと見つけた場所は音楽が少々うるさい。
が、仕方ない。
バッグを塞いでるパソコンを取り出し、ノートを準備すると、電話がかかってくる。
(ちょっと音楽がうるさいかな…)
なんて気にしながら話す。
(やっぱり、外に出た方がいいかな…)
バッグを抱えて外に出る。
何とか、無事に電話を終える。
ホッと一息ついて、次にあう人のところへ向かう。
30分くらい経ったとき、気づいた。
(パソコン、あそこにおいてきた!!!)
ここは、中国だ。
もう、出てこないかもしれない…
バックアップしてない幾つかのファイルが頭をよぎり、クラクラしてくる。
店に着くと、店員さんは素っ気なく、「知らない」という。
悲壮な表情を見せると、マネージャーを呼びに言ってくれる。
「何色のパソコン?」
「黒に近い灰色です」
「メーカーは?」
「Aです」
奥に入っていったマネージャーの手には、おれのパソコンが!!!
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
もー、涙出そうになる。
「いいのよ」
とマネージャーは微笑む。