曁南大学訪問
曁南大学の学生たちと会う機会があった。広東省にハンセン病支援のネットワークをつくる上で、彼らは協力してくれそうだ。
曁南大学訪問
曁南大学は広州市にある名門大学。ここの卒業生でもあるHANDAのヴィヴィアンの紹介で、この大学の日本語学科の学生・梁棟彬くん(♂)と知り合うことができた。梁くんは今年の2月にFIWC関西委員会のメンバーと会っている。同委員会主催の8月キャンプ(ハンセン病療養所・楊坑村)に参加してくれそうだ。キャンプの日程を6月15日までに教えてくれと彼は言う。
ヴィヴィアンは途中で帰ったが、梁くんと頼暁恵さん(♀)、馬哲くん(♂)と夕飯を食べることになった。みな日本語学科の学生なので、日本語でコミュニケーションをとることができる。ワークキャンプのことやハンセン病のことを話し、楊坑村を支援する団体を大学内につくってくれるように頼んでみた。
「うーん、難しいですねー。でも、やってみます」。
日本語検定の1級を持つという梁くんの協力は頼もしい限りだ。つづけて彼に提案してみる、
「FIWC広州委員会をつくって、委員長になってよ」。
梁くんは照れながらも嬉しそうにする。
別れ際、馬くんが言う、
「キャンプのことを友達に話しておきます」。
頼さんもかなりキャンプに興味を持ってくれているようだ。彼らの今後の動きに期待したい。
「SARSのせいで、キャンプは中止になるんじゃないですか」。
梁くんはそう言う。そう言われてみれば、SARSが夏までに収まらないとキャンプ開催は難しいかもしれない。ただ、マスコミの報道が行き過ぎている感は否めない。SARSにかき乱されている香港の映像は、ここ中国でもよくテレビで目にするが、広東省広州市では「対岸の火事」だ。現に私はSARSの脅威をここ広州市で感じない。
「香港は大変みたいですけど、ここは大丈夫です」。
梁くんはそう言い切る。ワークキャンプ開催に特に支障を来たすわけではないと思う。香港の映像を映し、広東省全土が危険だとするのはどんなものか。