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『猪突盲進』-原田燎太郎

World as One Family by Work Camp

祖父母

今日も頭痛がつづく。

村人の老婆心

「何、頭が痛いと?おまえ、遅くまで何か書きモノをしてるからだ。22時には寝ろ。遅くとも23時だ」。

いつになく蘇村長がドスを効かせてきつく言う。

「そんなの無理ですよ…」。

今日はカンカンに晴れている。気温は33度だ。臭い寝袋を干そう。とすると、それを見ていた村人―シュウシュウ、若深さん、村長、インイン―が一斉に大声を上げて制止する。シュウシュウに寝袋はもっていかれてしまった。(5月12日参照)。その後、怒ったような説教がつづく。

頭が痛いのでベッドに横になる。と、シュウシュウがまた叫ぶ。ここは陽があたってるじゃないか。熱いから床にゴザを敷いて寝ろ、という。

「え、この汚い床に?」

何を言っても聞いてもらえず、仕方なく床で寝る。

コンクリートの冷たさが首から背中にかけて染みてきた。

「やっぱり冷たいよ…。ベッドで寝るよ…」。

そういう私に舌打ちし、シュウシュウは私のベッドを陽があたらない場所に移動した。この配置は気に入らないのだが、文句を言うのはやめておく。

ここリンホウは祖父母がたくさんいるようなものだ。やれメシはキチンと食え、やれ熱いから帽子かぶれ、日が沈むまでには町から戻れ、自転車のカギはかけたか、夜は懐中電灯を持っていけ、夜は早く寝ろ…。村人たちは突然現れた孫をどう思っているのだろう。あまり怒られないようにしよっと。