2003-04-01から1ヶ月間の記事一覧
村を消毒 朝、村で借りている部屋に行くと、入口の前にカンペイちゃんがチョークでこう書いていた: 「昨日、黄院長が医院の職員を集めて会議を開いた。この会議では、非典型肺炎の予防と治療に関する政府からの文書が討議された。孫さんが村中を消毒し、感染…
「ワーアイクゥーコーハン」(古巷の町に行ってきます)。 朝ご飯を一緒に食べたインチンにそう言って古巷の町にいく。ちょうど、カンペイちゃんが古巷に行ってカオリン(過去2回キャンプに参加した桝田香織)に手紙を出すというので、一緒に自転車を走らせる…
水道水で満たされたバケツを天秤棒で担ぎ、郭さんは許さん宅へと向かう。途中、郭さんは水を担いだまま井戸に立ち寄る。井戸をしばし見つめる。 許さんの水がめに水をあけた後、郭さんは空のバケツを天秤棒で担ぎ、コンクリートで固められた井戸の前に再度、…
はじめて、医院で朝ご飯を食べなかった。朝起きてすぐ、村に向かう。やっと自分で料理ができる。が。やる気満万で米を研いでいる私の肩を若深さんが叩く。彼は身振りで部屋に来いという。さては…。 予想は的中した。若深さんは甘く煮た豆を食べろという。結…
引越し 午前中、料理に必要なモノを村に持っていく。きのう蘇村長が院長に要請状を書いてくれたおかげで、村で料理する許可を得ることができたからだ(ただし、寝る場所は医院)。いつまでも医院にご飯を食べさせてもらっていてはダメだ。「お客さん」気分が抜…
朝8時半、黄院長がリンホウ医院に来た。私が院長室でパソコンをいじっていると、彼が入って来る。 「何でワークキャンプに参加したんだい?」 院長が筆談してくることは珍しい。私はキャンプに参加しようと思った経緯を書いていく。かなり時間がかかったが、…
調子が落ちている原因は、コトバにあるかもしれない。声でのコミュニケーションの大切さを改めて感じる。 今日は朝から日本語を話す画家の楊さんが訪ねて来て、久々に日本語を使う。蘇さん・松立さんとお茶を飲み、潮州語を教わり、発音練習に付き合ってもら…
リンホウに昨日きたばかりなのだが、午後から気分が落ち気味だ。原因は多々ある。 率直に言ってくれ 朝、医院で食事を済ませた後、マークと村に向かう。彼は朝から元気がない。 「どうした?昨日あんまり寝れなかった?」 「いや、ラッキー(林少杭♂)がもし…
ついに、リンホウにいく。10時のバスで広州を発つ。 興奮する学生たち アホみたいにでかいバックパック、CDのデッキが入ったバッグ、タコ傷削りの道具が入ったプラスチックのケース…。これらを背負って16時、潮州に着く。 バスの待合室でタバコを吸ってい…
曁南大学の学生たちと会う機会があった。広東省にハンセン病支援のネットワークをつくる上で、彼らは協力してくれそうだ。 曁南大学訪問 曁南大学は広州市にある名門大学。ここの卒業生でもあるHANDAのヴィヴィアンの紹介で、この大学の日本語学科の学生・梁棟…
この研修は「白諸村ワークキャンプ」とも言えそうな研修だ。今日は村でパーティーを開くという。 観光旅行中止 よく晴れた朝。グレイスが浮かぬ顔をしてファニーと話している。さっきまで白諸村の医院長と電話していたのだが。 わけを訊くと、村人と一緒に「七…
今日はタコを削らせてもらう日だ。簡単なレクチャーを受け、ナイフを持つ。 傷と化したタコの削り方に関するレクチャー ①1%の食塩水に傷のある足を30分つける。硬くなった皮膚を柔らかくすることと消毒を兼ねている。 ②硬くなった皮をそぎ切っていく。指で…
FIWC関東委員会中国駐在員の私を、広東省漢達康福協会(HANDA)(中国のハンセン病支援NGO)が「ただ働き職員」として受け入れてくれる。 HANDAは、私がリンホウに行く前に白諸村(ハンセン病療養所)で研修を受けさせてくれるという。今日は村に行き、村人の足…
ついにこの日がきた。中国へ旅立つ。ただ、いくつか不安要素がある。 不安①「本当に学生団体はできるのか?」 10時30分。携帯電話を解約する。日本の友人たちと切り離された気がする。 11時10分。関西国際空港に向かうリムジンバスに乗り込む。見送り…
<FIWC関東委員会中国駐在員派遣> 「リンホウ村を支援する学生団体をつくろう」―FIWC関東委員会中国駐在員はそんな目的で派遣された。 リンホウ村の生活 中国広東省潮州市にあるハンセン病 快復村 ・リンホウ村の生活は過酷だ。リンホウ村は1960年、ハン…